青森の百貨店、中三は、民事再生手続きが終結したと発表した。営業不振に東日本大震災の発生が追い討ちをかけ、11年3月30日に民事再生法手続きを申請、その後、投資ファンドのフェニックス・キャピタルの支援を受け、事業立て直しに取り組んできた。
これまで再生計画に基づき、組織・人事のリストラや不要資産売却・償却、関連会社の生産など一連の事業改革を推進し、弁済を予定通り履行、再生計画の認可の日から3年が経過したことにより、再生手続き終結が決定した。
今後も本格再建に向け、事業、営業の体制を整備し、各種改革を推進する考え。順次、営業投資、設備投資も実施する予定という。
■木村中・中三社長の話 手続き終結は、本格的再建への一里塚にすぎない。引き続き、お客さまから支持され続ける店づくりに努めていきたい。15年8月期の中間決算(14年9月~15年2月)は営業利益を計上する見通し。
この間の店舗改装で、弘前店に「ジュンク堂・丸善」、青森店に「ハンプティー・ダンプティー」を導入し、70人以上の雇用を実現できた。今後も経営を盤石にし、新しい価値観やサービスを提供するとともに、雇用を含めて地域に貢献していきたい。