南米パラグアイの伝統レース編み「ニャンドゥティ」の人気が日本国内で高まっている。西尾由香里さんは、愛知県を中心に講師として5カ所の教室を受け持ち、月に数回のイベント、マルシェで作品の販売を行い認知度の向上に尽力している。「日本でも作り手が増え、パッチワークや日本刺繍と同じくらい普及してほしい」と話す。
(小坂麻里子)
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多彩で意外性ある表現
ニャンドゥティは「結び」と「かがり」の技法で繊細な模様を作り出す色鮮やかなパラグアイの伝統的なレース編み。木の枠に布を張り、刺繍糸を円になるように放射状に刺し、図案を見ながら糸を編む。玉止めしながら、一筆書きのような感覚で模様を作り出していく。刺繍の後は糊付けし、木の枠から外して縫い目の部分を切断すると布からレースが取り外せる。