【新型コロナウイルス情報】営業活動の休止や危機管理委員会の設置

2020/03/02 17:07 更新


 新型コロナウイルスの感染拡大に対する企業の対応策が相次いで発表されている。

【関連記事】パーク&ポート 展示会を中止・延期したブランドに仕入れプラットフォーム開放

 小松マテーレは3月2日、金沢市内で記者会見を行い、同社社員に新型コロナウイルス感染者が出たことに対応し、2日から15日まで緊急対応を除き、社員は同社グループの施設に立ち入ることなく、生産及び営業活動を完全に停止すると発表した。15日までの期間としたのは、ウイルスの潜伏期間が1~12.5日とされているため。

 事業停止期間中もテレワークで社内情報などの共有を図り、可能な限り業務に対処する方針。また停止期間中はグループ全社員の体温チェックなど体調管理を徹底し、健康管理状態を記録、不要不急の外出は控え、原則として自宅待機とする。

 同社によると、2月28日までに社員3人の感染が判明。3人とも2月10~15日、パリで開催された国際見本市に参加するため出張していた。帰国後、体調不良を訴え、専門機関を受診した結果、感染が確認されたもので、現在石川県の指示に従い、指定病院に入院している。

 これを受けて、同社では社員とその家族の健康と安心、安全確保と社内外への感染被害の拡大を防ぐため、全面的な事業停止に踏み切った。

 バリュープランニングは2月27日、新型コロナウイルス感染症に関して井元憲生社長直下に危機管理委員会を設置した。

 従業員の体調管理については①手洗い、うがいなど予防の徹底②出社の際に発熱などを確認③37.5度以上の発熱、風邪の初期症状などがある場合は自宅待機とし、近隣の医療機関に相談の上、会社への経過報告を徹底④身近に感染者、濃厚接触者と認定された人がいて接触した場合は会社に報告し、自宅待機――とした。

 海外出張の原則禁止と国内出張の自粛、社外でのセミナーや会議への参加自粛、自社主催のイベント開催は中止か延期も決めた。

 ルミネは、厚生労働省から発表された「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」等をふまえ、営業時間の短縮を発表した。当面の期間としている。

 ルミネ主催の不特定多数の集客を目的としたイベントは、屋内屋外問わず当面の間、中止とすることも決めた。

 イオンモールは集客イベントを中止し、営業を継続している。緊急事態宣言の出た北海道などの施設では専門店ゾーンの一部テナントが休業または営業時間を短縮している。イオングループ直営のGMS(総合小売業)などは生活必需品を扱うため、営業を継続している。

関連キーワード新型コロナウイルス情報



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事