メディアやマーケットイベント機能を併せ持つ合同展示会「ニューエナジー」が、パルコとの共同企画で、同社のクラウドファンディングサービス「ブースター」の機能を使い、消費者向けのオンライン受注会を9月8日から開く。両者とも、クリエイターのインキュベーションに重点を置く姿勢に共感し合っての取り組みだ。
ニューエナジーは、今年3月にゼロ回を実施。新宿住友ビル三角広場で実施する9月展(9月8日~11日)が1回目の開催となる。ゼロ回の約2倍となる230社が出展を予定する。ニューエナジーは、かつて合同展示会「ルームス」を手掛けてきたスタッフが独立し、チーム「ブルーマーブル」を結成。ECシステム開発などを行うダイアモンドヘッド(東京、柴田幸一朗社長)内に所属して運営している。
ブースターでの共同企画は9月展への出展者が対象で、現在約30社が参加予定。今回の協業は「文化を創造していく、豊かな社会をつくるという思想に近いところがあるとして、ご支持と共に提案を頂いた」とニューエナジープロデューサーの石塚杏梨氏。
パルコのソーシャルイノベーション事業部部長兼プロモーション部担当部長の梅沢崇氏は、「ニューエナジーに集まっているクリエイターには勢いがあり、素敵な方が多い。ブースターとしても世界が広がり、今後期間限定店の出店などにもつながれば」との考え。
ブースターへの参加では、エントリーで発生する費用は無く、クラウドファンディングのシステムで受注した金額の30%を手数料として徴収する。受注を募る期間は任意で、会期中だけでなく、10月までなど幅を持たせての対応が可能だ。ブースターは大手クラウドファンディングの「キャンプファイヤー」との共同運営のため、約700万人というキャンプファイヤーの会員にアプローチできるチャンスでもある。また、パルコでは「条件がマッチすれば、渋谷パルコ1階にあるショールーム型店舗、ブースタースタジオ・バイ・キャンプファイヤーへのサンプル展示も検討したい」としている。