マーケット機能を併せ持つ合同展示会「ニューエナジー」が2月、新宿住友ビル三角広場で開かれた。主催はダイアモンドヘッド(東京、柴田幸一朗社長)に所属する「ブルーマーブル」。約250ブランドが出展、来場者は4日間で8500人(業界関係者4500人、一般客4000人)と前回比で6%増えた。週末は消費者にも開放し、物販実績は23%増と伸長。なお、次回以降は年1回開催とし、会場は国立代々木競技場第一体育館で25年2月14~16日を予定している。
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会場には、ファッションをはじめ、サステイナビリティーを意識したライフスタイルブランドが引き続き多数出展した。また、今回目立ったのは、既存のキャリアで培ったノウハウを生かし、新ブランドや新規事業を始めたケース。リアリティーのあるカエルの小物入れ(税込み1万2000円)を作ったのは「カイホ」。ミュージックビデオなどで活躍する特殊メイクアップアーティストの快歩が立ち上げた新ブランドだ。特殊メイクを身近に感じてもらえればと、型を取り、パーツを組んでハンドペイントする技術を生かして作っている。
〝好き〟を詰め込み
「ニコアンド…スペシャルエディットサービス」は、アダストリアの「ニコアンドトーキョー」に工房を構えるカーペンターによる新規事業だ。VMDを45日で変える同店の什器作りを担うカーペンターたちの技術と機動力で、期間限定店やマルシェなどの什器のプランニング、木工制作サービスを請け負う。ブースでは製作例として木製ドーム(参考価格40万円)を設置。商業施設などから好反応を得ていた。
「トリンカアンプリュアン」はスタイリストの相澤樹さんがディレクションするレディスブランド。相澤さんはじめ、ファッション業界でキャリアを積んだ女性3人が得意分野を生かし、好きなことを詰め込んだコレクションを作る。ゴブラン織りを切り替えたAラインコート(7万9200円)や、アシンメトリーにフリルが重なるプリントブラウスなど。多彩な柄や異素材を組み合わせ、どこかエキゾチックなムードを作る。