デザイナー・深民尚氏が手掛ける「ニューローズ」 26年春夏からスタート

2026/01/06 06:27 更新


 デザイナーの深民尚は26年春夏、「ニューローズ」を立ち上げた。服を作り始めた30年ほど前の初心に立ち返り、身近な音楽や映画といったカルチャー要素を取り込んで大人の日常着へと発展させた。

 「パンクスピリットやエレガンスといった根本にあるものは20代と変わらない。たくさんの経験を積んだ今だから、面白いことが出来る実感がある」と深民は話す。好きなことを詰め込みながらも、世代や男女を問わずに着用できる柔軟性や軽やかさを備え、ピースフルでクラフトマンシップにあふれたコレクションを制作した。

 学生時代に英国のストリートファッションやクラブカルチャーに触れた感覚が反映される。ドリズラージャケットは、落ち感のある生地を使って肩線にギャザーを入れ、胸元に布を寄せながら青いバラの刺繍を施す。タトゥーをイメージした象徴モチーフだが、反骨精神を柔らかさのあるシルエットに収めた。

 英リバティのプリント生地をパッチワークしたコートも、水彩画のようなニュアンスで見せる。引き裂いた綿タナローンを縫い合わせ、あいまいな柄の重なりがグラフィカルな奥行きを感じさせる。鮮やかなシースルーニットのプルオーバーはバラのモチーフをエアブラシで描く。柔らかな着心地も配慮して約30型を扱う。

英リバティのプリント生地をパッチワークしてグラフィカルに見せたコート
カットソーをメッシュ状にカット加工したプルオーバーとパジャマ風のレイヤードパンツ

 デビューに先立ち、一部の地域で行った受注会のポップアップショップでは受注が順調だった。26年秋冬は卸売りに本腰を入れる。



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