米ナイキ 500人近くを解雇へ

2020/08/06 06:28 更新


 【サンフランシスコ=立野啓子通信員】米ナイキ(オレゴン州ビーバートン)は、オレゴン州政府に、10月1日から500人近くの従業員を解雇する報告書を提出した。オレゴンでは100人以上の従業員の解雇などをする場合は報告書を提出する規則がある。500人以上は、コロナ禍による解雇ではオレゴンで最大とされている。解雇は管理職を含む。本社に2カ所ある保育所も閉鎖され、ここの従業員192人も含まれる。退職金など解雇に関する費用は2億~2億5000万ドルと見込まれている。ナイキの第4四半期の決算(3~5月)は、売上高は63億1300万ドルで前年同期比38%減、7億9000万ドルの最終赤字(前年同期は9億8900万ドルの黒字)。

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 店舗が閉鎖され卸の出荷が50%減になる中、CD(コンシューマーダイレクト)事業のECは75%増となった。今年1月にCEO(最高経営責任者)に就任したジョン・ドナホー氏は、EC大手のイーベイ出身。決算発表後の7月22日には、CDを加速させる戦略と、シンプルな組織にする人事として、メンズ、ウィメンズ、キッズ部門と、海外の欧州、中東、アフリカ、アジアパシフィック、南米で新しいリーダーを起用するなど大幅な人事変更が発表されている。



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