メンズの合同展、マン・ニューヨークの23年秋冬展が1月に開催された。色でベージュやライトブラウン、素材はウールが浮上している。出展者からは、全体的にやや盛り上がりに欠けるという声が聞かれた。パリに出向くバイヤーが増えていること、新しくできたメンズ合同展に人が流れていることが要因かもしれない。
(ニューヨーク=杉本佳子通信員)
福井発ファクトリーブランドの「ジャックマン」は、定番のワッフルのトップが堅調。シェットランドウール70%・ポリエステル30%のジャケット(275ドル)も好評だった。ウール入りで軽く、暖かくてアウターとしてもジャケットとしても着られる使い勝手の良さ、アメリカ人にも合うサイズ感が人気の理由だ。色はライトブラウンが良い。
「ナナミカ」は定番の「ゴアテックス」のコートの人気が根強い。今シーズンはショート丈が良かった。色は、数量ではネイビーとカーキが多いが、紅葉のころに見られるような山吹色やだいだい色、日の光にヒントを得た新色の「サンセット」は、他になかなかない色として好評だった。ナナミカは天然ベースの機能素材にシフトしていて、ウール・モヘヤフリースのベスト(490ドル)が特に人気だった。フリースで使ってきた見慣れた形を使い、毛羽の長い質感が今までにない商品。色はモカに近いベージュが好まれた。
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