米国ではワクチンの普及に伴い、オフィス通勤が徐々に復活している。業種によってすでに毎日オフィスに出勤している人もいれば、リモートワークとの併用を続けている人もいる。多くの人が本格的に出勤を再開するのは9月になりそうだが、地元メディアはドライクリーニング店が忙しくなってきたと伝え、ドレスアップして外出する人が増えていることがうかがわれる。コロナ以前からカジュアル化の流れはあったが、コロナによる自宅待機を経てオフィスウェアはどう変わるのか。メンズは、フォーマルと明るいきれいな色のトップが好調だ。
(ニューヨーク=杉本佳子通信員、写真は各社提供)
「ポールスチュアート」は昨年3月半ばにロックダウンになってから3カ月間、マジソン街店を閉めた。ポールスチュアートの中野真寿(まさとし)会長によると、客足は月を追って回復してきているが、ふりの客に限って言えば一昨年の4割にとどまる。一方、ECの売上高は今年3月までの年間で見ると、前年比180%増。4月と5月は売り上げの半分をバーチャル販売が占めた。インスタグラムとホームページで配信しているクリエイティブディレクターによる商品説明の動画も好評だ。