婦人服、紳士服総合のオッジ・インターナショナル(大阪市、辰己貴義社長)の22年3~8月の売上高は前年同期比22.6%増の38億円となり、全事業部の営業損益が黒字となった。
前年のゴールデンウィークの緊急事態宣言での百貨店休業の反動に加え、EC強化策での取り寄せ機能などで百貨店ブランドの売り上げが大きく伸びた。20年にレナウンから譲り受けた「アクアスキュータム」「ダーバン」の売り上げはともに33%増。「カステルバジャック」も11%増と全社の増収に貢献した。
ミセス専門店SPA(製造小売業)や「ミラショーン」「ティーマックゴルフ」などのライセンス事業は微減収だったが、前期までに人件費効率の見直しや不採算店の整理、伝票類のペーパーレス化などのリストラを終えたことで、収益が大きく改善した。
EC強化では在庫一元化が進み、少ないクリックで購買できるようにサイトをリニューアルしたアクアスキュータムのEC売上高が60%増、ダーバンのリニューアルは来春完了予定だが、EC売上高は倍増した。
22年9月~23年2月は売上高48億円(前年同期比9.3%増)を見込む。同期に顧客の高齢化対策として各ブランドのライフスタイル化を進める。アクアスキュータムはゴルフラインやカジュアルバッグの「マスターピース」との協業、ダーバンはビスポークの「リチャード・ジェームス」との協業を始め、通期での売上高86億2000万円(14.8%増)、純利益4億8000万円(14.3%増)を見込む。