オンワードHD 繊維専門商社サンマリノと資本業務提携

2021/02/26 15:20 更新


 オンワードホールディングス(HD)は、婦人服のOEM・ODM(相手先ブランドによる設計・生産)の繊維専門商社サンマリノ(東京、貞永明彦社長)の発行済み株式総数の4%を1月20日に取得し、資本業務提携した。アジアと欧州に情報収集・素材調達、生産ネットワークを持ち、オンワードHDと長年取引があるサンマリノと提携することで、経営課題として掲げる企画・生産の変革を進める。

 オンワードHDの国内外の自社工場と物流機能に、サンマリノの原料調達機能・生産背景を組み合わせ、企画・生産から販売まで一気通貫のサプライチェーンを構築する。また、PLM(製品ライフサイクル管理)システムを導入して、生産から店舗・ECサイト、顧客まで相互に関連づけた情報管理・共有を行い、余剰在庫を作らないサステイナブル(持続可能)な物作り基盤を構築する。情報を一元管理することで売れ筋動向の分析や提案改善、原価低減、リードタイム短縮、品質向上にもつなげる。サプライチェーン全体の事業リソースをプラットフォーム化し、OEM・ODM事業の拡大も目指す。3月1日から相互の人材交流も始める。

 サンマリノは75年1月の設立。グループ社員数は163人。海外拠点はフランス(パリ)、イタリア(ペルージャ)、中国(上海、大連、威海)、香港。



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