ギャラリー・ド・ポップは「パドカレ」で、25年秋冬物からシーズンMDを見直し、店頭投入時期を2カ月後ろ倒しする。「昨今の気候の変化に対応する」ためで、店頭商品と季節のずれをなくし、リアルタイムな商品訴求ができる仕組みを構築する。
商品投入は、25年秋冬が従来の7~12月を9~2月に、26年春夏は1~6月を3~8月に変える。セールは引き続きオンラインストアのみの予定。そのため、25年春夏物のようにロングジレや、やや値頃な無地のジャージーワンピースなど着用期間が長く重ね着で気温に対応できるアイテムの充実にも取り組んでいく。
パドカレはオリジナルの染めや柄が大きな特徴。来春夏では、水晶染めやピンクトルマリン染めのほか、初めて「高野山麓のムラ段染め」など、気温の変動や消費者の購買動向の変化に対応しながら顧客満足度を高める企画にも注力している。
また、上顧客やファッション感度の高い先物買いのニーズに応える「プレシャスコレクション」を充実させている。24年秋冬では16番手のカシミヤ糸を3本撚り合わせてツイードライクに仕上げたブラッシュカシミヤコート(税込み28万6000円)やカシミヤのツイードとサージのリバーシブルコート(41万8000円)、カシミヤサージのシャツワンピース(19万8000円)など、より付加価値の高い商品を企画。
シーズン前に年2回発行する顧客向けカタログにも掲載し、購買を促している。来年春夏物からは品番や価格、色に加えて店頭納品時期も掲載し、事前予約で注文も受け付け、売り上げを確保するとともに店頭に足を運ぶ機会を増やす。