パトラが韓国ディリシャスと提携 東大門市場の商品輸入をサポート

2022/07/14 06:25 更新


 PATRA(パトラ、東京、海鋒健太CEO=最高経営責任者)は、韓国のBtoB(企業間取引)アパレルマーケットプレイス「シンサンマーケット」を運営するDealicious(ディリシャス、ソウル)と業務提携した。パトラは日本における戦略的パートナーとして、パトラが運営するアパレルブランド支援サービス「パトラオーナーズ」の利用者が、シンサンマーケットを利用できるようにする。日本にいながらスマートフォンで韓国東大門市場の商品を輸入できるようになり、パトラが持つ韓国の倉庫で検品、流通加工、輸入手続きなどすべてを行うため個人でも簡単に利用できる。商品は2、3枚からの小ロットで最短10日間で納品可能としている。

 シンサンマーケットは韓国最大のアパレル仕入れのBtoBマーケットプレイスで、1日約6万8000点の商品がアップロードされている。これまで日本国内企業は、韓国への送金や輸入手続き、流通加工など煩雑な手続きが多いため、利用のハードルが高かった。今回の提携により、パトラがシンサンマーケットのパートナーとして発注から検品、下げ札などの流通加工、韓国への決済、輸入手続きなどすべて対応可能となり、日本国内の企業でもリスクなく利用できるようになった。

 シンサンマーケットを活用した東大門市場からの商品仕入れはもとより、韓国の工場を活用した商品生産や既製品に対する刺繍やプリントを活用したセミオーダー商品、韓国倉庫を活用したフルフィルメントサービス(年内提供開始予定)などを提供する。さらに、パトラが運営するファッションECサイト「パトラマーケット」への商品出品を通じて、商品販売や配送などのフルフィルメントサービスを提供しているため、ブランド運営に関するバックオフィス業務をすべてパトラに委託することもできる。

 シンサンマーケットは13年7月にスタートした、東大門アパレル問屋と韓国内外の小売業者を結ぶ、インターネット上のプラットフォーム。問屋が商品を販売して、小売業者が商品を仕入れる全てのプロセスをシンサンマーケットで行うことができる。シンサンマーケットには東大門の問屋の80%以上が登録しており、商品のアップロード数は月平均130万件、累積商品登録数は7684万件に達する。

 パトラは、月間55万人が利用するファッションECサイトのパトラマーケットと、DtoC(メーカー直販)ブランド支援サービス、パトラオーナーズを運営している。

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