ピッティ・イマージネ・ウオモのメイン会場前には、カメラマンなどから写真を撮られるのを狙ったおしゃれな〝ピッティ・ピープル〟が集まる。ずいぶん前から始まった風物詩だが、バイヤーやブランドのデザイナー、ショールームのオーナーだけでなく、トレンドとは関係ない独自のファッションに身を包んだファッショニスタも多い。その中で特に目に留まるのがカラフルでおしゃれなスーツを着込んだ黒人たち。その一人、パリ在住のジョルダン・モンゴンゴン氏に話を聞いてみた。
【関連記事】《ピッティ・イマージネ・ウオモ報告㊥》ナナミカの本間永一郎社長に聞く 「憧れ」捨て海外で勝負を
多様な背景
私はパリでコミュニティーを作り、ファッションブランドのプロモーションやイベントなどを行っています。初めは知らない友達同士をつなぐためのパーティーでした。1回目のパーティーがとても盛況だったので、フランス中のクラシックなファッションに興味を持っている人をパリに集めてイベントを開こうと思いました。
フランスではクラシックなメンズウェアを着ている人が少ないので、イベントを通じて彼らの交流を深めようと思ったのです。1年半後にイベントが開催でき、このコミュニティーのイベント運営がそのまま現在の仕事になっています。