プレイド(東京)はCX(顧客体験)プラットフォーム「カルテ」と、unerry(ウネリー、東京)が提供するリアル行動データプラットフォーム「ビーコンバンク」の連携を開始した。カルテとビーコンバンクのSDK(ソフトウェア開発キット)を導入することで、双方のプロダクトによるリアルタイムのデータ連携が可能になる。また、「カルテ・データハブ」でのデータ連携を行えば、アプリ外の顧客保有データやウネリーの保有する人流データとも組み合わせたマーケティング施策が可能になる。
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この連携で、EC店舗と実店舗両方の利用状況に合わせた会員サービス提供や情報配信が可能になる。リアル行動データを基に嗜好(しこう)性や予兆行動を把握したデジタル上での商品レコメンドなども可能になり、リアル・デジタルをまたがって顧客を理解しCX価値を最大化できる。
また、実店舗の混雑状況を知らせ、ゆっくり買い物できる時間をアプリやサイトで案内すれば、快適な買い物体験の提供と混雑の平準化ができる。
さらに、オンライン・オフラインの購買など顧客行動分析から商圏内の類似行動傾向がある生活者群をリアル行動ビッグデータから見つけ、集客プロモーションを実行することも可能だ。
街全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するスマートシティー分野で取り組みを進める三菱地所の三菱地所グループエリアデジタル共通ID「マチパス」との連携も検討されている。三菱地所は19年にウネリーとともに東京・丸の内エリアに1000個のビーコンを設置し、人流解析や街づくりでの様々な協業を進めている。