ジャパンポリマークとトヨシマセンイ 生地リペアパッチを共同開発

2024/11/19 06:26 更新


要望に応じた色、形で提供する(再帰反射材を使いグラフィックプリントした例)

 熱転写ラベルが主力のジャパンポリマーク(福井市)は、合繊織物メーカーのトヨシマセンイ(福井県坂井市)と協業し、アウトドアウェアやバックパック、テントなどが破れて空いた穴を簡単に修復できるリペアパッチ「パーフェクタム」を開発した。背景にあるのは愛着のある服を長く着用したいという意識の高まり。パッチ自体のデザインや形も自由に変えられることから、ただ直すだけでなくステッカー感覚で付加価値を付けられる。

 パーフェクタムは既に米国の有力アウトドアブランドが採用し、直営店で販売している。ほかの海外ブランドも採用に向けて商談が進む。素材に使ったのは、スポーツ・アウトドアウェア向けの軽量高密度織物を主力とするトヨシマセンイの生産過程で発生するナイロン100%の余剰織物。これとジャパンポリマークの接着技術を組み合わせた。ナイロンおよびポリエステルの織物の方が接着しやすい。

 使用手順は、修理箇所から皮脂汚れなどを除去して乾燥状態にし、パーフェクタムの裏紙をはがしてステッカーのように貼り付けて気泡が残らないように圧着する。当て布を使いアイロンの低温で10秒程度押さえると接着強度が上がる。

 ジャパンポリマークはOEM(相手先ブランドによる生産)で、色や形など指定のデザインに加工して販売する。来春には自社サイトでも既製品(価格未定)を販売する予定だ。



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