24~25年秋冬プルミエール・ヴィジョンニューヨーク 人気集める光沢素材

2023/08/01 14:00 更新会員限定


 24~25年秋冬プルミエール・ヴィジョンニューヨークが7月18、19日にセンター415で開かれ、20カ国から170社以上が出展した。全体的には来場者がいつもより多いという声が聞かれた。人気だったのは光沢のある素材とビンテージ風の素材。温暖化のためか、秋冬展であっても涼しげな素材の引き合いも多かった。

(ニューヨーク=杉本佳子通信員)

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 デビスは「ラルフローレン」「カルバンクライン」「ケイト・スペードニューヨーク」「スパンクス」「セオリー」、カナダの「アリツィア」など有名ブランドが多く来たという。以前はブラジルやアルゼンチンからの客がいたが、今回は米国以外の客はほぼゼロで、新規は少なかった。サステイナビリティー(持続可能性)の要望はそれほど聞かれず、上質な商品を探しているバイヤーが目立った。カルバンクラインやラルフローレンは以前は価格が合わなかったが、今は1ヤードあたり6ドルのサテンでも買ってくれ、いいものを使う流れになっている。

 現在デビスは6割以上をリサイクルポリエステルにしているが、良いものであればバージンポリエステルでも買っていくそうだ。パンツ用生地は絶対にストレッチが求められるため、リサイクル素材では物作りに制限がある。ビンテージ風のしわのあるポリエステルサテン、ぬめり感のあるポリエステルなど、光沢のある生地が好調だった。

ポリエステルサテン(デビス)
ぬめり感のあるポリエステル(デビス)

 スタイレム瀧定大阪は、鈍い光沢があって肉厚で落ち感のあるアセテート・ポリエステルが人気だった。しわ加工したアセテート、シルバー箔(はく)コーティングしたナイロンも好評。プレフォールのタイミングなので、ドレス用の需要があるという。一方、綿100%のジャージーは強撚でしゃり感のあるものが、シーズン問わず反応がいい。ポリウレタンなしでナチュラルストレッチがかなり利いている。

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