プーマジャパンは11月29日、レーシングモデルを含む5モデルで構成するランニングシューズの商品群「エキデングローパック」を一般発売する。駅伝やマラソン大会で同商品群を履くトップ選手を増やしマーケットで存在感を高める。同社では現在、レーシングモデルを国内の有力専門店70店に限定して販売しているが、25年秋には100以上に増やす。
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フルマラソンでサブ3(3時間未満の完走)以上が対象のレーシングモデル2型と、ファンランナーや部活生などを対象としたトレーニングモデル3型で構成する。いずれもソールのサイド部分に夜明け前の空を表現した色使いを採用し、インパクトを出した。主力品は、レーシングモデルの「ディヴィエイトニトロエリート3エキデングロー」(税込み3万800円)。前作よりミッドソールを4ミリ厚くしたが、重量は片足194グラム(27センチ)と軽いのが特徴。同社とパートナーシップ契約を結ぶ城西大学と立教大学の駅伝チームが「箱根駅伝」(25年1月2、3日)で同商品群を履く予定。
同社は21年からランニングカテゴリーを再強化している。製品開発やチーム・選手支援を強めたことで、24年箱根駅伝では20人の選手がプーマのシューズを着用するなど、少しずつ成果を出している。今井健司営業部長は「ランニング市場でブランドの存在感を出すため、『箱根で30人』を目標としており、次の大会には期待している。グローバルでもラン市場はまだ拡大すると見ており、今後も投資を強めていく」と話す。