ワールドグループでブランド古着の販売と買い取りを行うティンパンアレイ(東京)は12月12日、「ラグタグ」の原宿店を移転オープンした。旧原宿店を開いた12年当時にはほとんどなかったインバウンド(訪日外国人)客が急増したことから、業績好調のタイミングで移転を決めた。旧店の約8億円を超える、年間10億円の売り上げを目指す。
原宿キャットストリート沿い、旧店の斜め向かいに移転した原宿店の店舗面積は約700平方メートル。バックヤードを含めると旧店よりはやや小さいが、工夫して売り場面積そのものは広く使えるようにした。結果、前の店に比べて商品は500点ほど増え約4500点揃えた。
1階がウィメンズと買い取りスペース、2階がメンズ。かつては宝探し感覚でブランド品を探す客が多かったが、「指名買い」の傾向が強まっていることから、ブランドごとにくくり選びやすいようにした。ファッション感度の高い客が多いとみて、デザイナーズブランドやモード系ブランドを強化。内装はグループ企業のアスプルンドが手掛けた。
平野大輔社長は、「原宿は創業の地。客数も全社で最も多く、今や半分はインバウンド客が占める。買いやすくなった環境でショッピングを楽しんでもらえれば」と話す。