レディス市場の22年秋冬ヒット商品は、継続トレンドが目立った。アウターはこの数年、天候要因や外出自粛で家で過ごす時間が多かった背景から一枚仕立てのコートが売れており、今秋冬も支持された。デニムアイテムやロングブーツなども引き続き売れ、お出かけ需要の回復も人気を後押しした。雑貨ではバラクラバが話題を集めたが、実売では期待ほどの盛り上がりに欠けた。全体に色物の反応が良く、ボアやシャギーの毛足素材が好感触だった。
1位はベスト、ジレ
1位はベスト、ジレだ。ヤングからミセスまで売れた。きれいなツイードのテーラーカラーのタイプが売れた大人ブランドがあったほか、ボアのベストがヤングを中心に動いた。11月まで比較的気温が高く、トレンドを取り入れながらニットと合わせてある程度防寒できる点も支持を高めた。春に向けては、フォーマル、オケージョンの新定番としてジレとパンツのセットアップにも注目だ。
2位は一枚仕立てのコート。11月まで暖かい日が続くなか、軽やかにさっと羽織れる点が評価された。黒やブラウン、ベージュの定番色のほか、ミントグリーンやスカイブルーなどきれいな色も好評だった。22年春夏のヒットランキングで1位だったデニムアイテムは3位にランクイン。ジーンズやジャケット、バッグなど雑貨も動いた。来春夏も引き続き良さそうだ。
4位のツイードアウターは金ボタンのジャケットやコートが売れた店があった。素材が厚手のため、冬アウターの代わりに買い求める客もいた。昨秋冬、久しぶりにトレンドに復活したロングブーツは5位。外出の機会も昨年以上に増え、おしゃれを楽しむアイテムとして求められた。色は世代問わず黒が圧倒的に人気だ。ロングブーツほどの勢いではないが、ショートブーツも動いた。色は対照的に白が売れ筋になった。
