リゲッタ インソール事業に参入 ブランド化し拡大

2020/05/18 06:25 更新


試作段階のインソール「バイン」

 シューズ製造販売、リゲッタ(大阪市)は靴のインソール事業に参入する。ポリプロピレンを使って薄くて軽量、足のアーチを支えられ、「これまでにない画期的なインソール」(高本泰朗社長)という。名称は「バイン」で、3、4カ月後の販売を計画する。

 新しいインソールの開発には5年かけた。同社の靴はカジュアルシューズやサンダルが主なアイテムだが、様々な種類の靴を作る計画を進めてきた。そこで、いろいろなシューズに合わせられる独自性のあるインソール開発に至った。

 一番の特徴はダイヤテックスの「カルボ」を使うこと。ポリプロピレン製の自己強化プラスチックで薄く軽く、反発力があり、耐衝撃性もある。靴に装着すると、足が沈んで押し返されるというばね効果があり、個人の足の形状に合わせて変化し、歩行時に余計な負荷がかかりにくいという。

 同社はこれまでもインソールを独自開発しており、足に寄り添うような「グミインソール」、足を硬さで支える「ルーペインソール」がある。バインは足の動きにほどよく対応する点が大きく異なるとする。

 インソール単体としての販売を想定している。ビジネスシューズからスニーカーまで様々な靴に装着できるが、当面はメンズシューズ(25.5~27.5センチ)に対応した製品を出す。今のところ価格は税込み7770円を予定する。今後、女性用、子供用も開発し、ギフト需要も見込む。

 クラウドファンディング(CF)での先行販売を計画し、その後さまざまな販路を広げる。「ブランド化を強め、いずれはインソールといえば『バイン』と言われるようにしたい」(高本社長)としている。



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