北海道発のダウンウェアブランド「レタールヌイ」(運営ソウゾウ)は24年秋冬、沖縄の「シマデニムワークス」と協業し、さとうきびの搾りかす(バガス)由来のデニムを使ったダウンジャケットを販売する。
レタールヌイは18年から構想し、1年半かけて商品を開発した。「北海道」=「寒い」を前提に、その寒さを知り尽くす人々が体験してきた記憶をデザインし、形や機能を作り上げた北海道のためのダウンブランド。レタールヌイはアイヌ語(白と炎という意味)をベースにした造語。20年2~3月にクラウドファンディングに挑戦。リアルでは道内のみの販売だったが、昨秋冬から関東や関西の百貨店などでも期間限定店を開いた。
シマデニムワークスは18年に起業したベンチャー企業、リノベーションが運営。沖縄のバガスを和紙糸にアップサイクルし、日本各地の確かな伝統技術のもと、サステイナブルなオリジナルデニムにする。沖縄県内の職人によって製品化もしている。
今回の協業では、8オンスのデニムの裏面に防水・透湿機能に優れたフィルムをボンディング加工し、北国の厳しい冬にも耐える生地を作った。裏は表のデニムの色味になじむグレー。リベットや革パッチなどでジーンズの雰囲気を演出した。環境に配慮したオーガニックウォッシュ加工を採用している。800フィルパワーのポーランド産ホワイトグースダウンを使用し、税込み16万5000円。