《異業種に学ぶ》服や飲食など複合型ゴルフ練習場「ロイヤルグリーン水戸」 エンタメ性高い空間で利用者拡大

2026/08/17 11:00 更新NEW!


ゴルフウェアのセレクトショップを併設

 茨城県水戸市郊外のゴルフ練習場「ロイヤルグリーン水戸」(運営ウィルトラスト)はゴルフウェアのセレクトショップやカフェ、ドッグラン、シミュレーションゴルフなどを併設した複合施設として利用者を増やし売り上げを伸ばしている。長期的には初心者でも楽しめるエンターテインメント性の高い複合型ゴルフ練習場を全国に拡大する計画だ。

(大竹清臣)

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 ロイヤルグリーン水戸は約28億円の負債を抱えたゴルフ練習場を礒﨑博文氏(現ウィルトラスト社長)が脱サラして14年前に買収し事業承継した。ホスピタリティーの高いサービスを徹底し、7年前に債権ゼロの状態まで再生した。そして5年前に金融機関や行政から3億円超の融資を受け、ゴルフ初心者でも楽しめる空間に全面リニューアルした。利用者が増加し、一般客は1カ月で延べ約1万人、ゴルフスクール会員で約6000人が来場している。売り上げは、14年前の4000万円から昨年で2億5000万円まで拡大した。

普段着としても

 再生の重点となったのは「ファッション性が高く普段着としても着用できるゴルフウェア」と礒﨑社長は言い切る。20年ほど前はゴルフ人口が減少し、若い世代の新規参入も少なかった。その原因の一つである「ゴルフウェア=おじさん=ダサい」というイメージの刷新が不可欠だったからだという。そこでリニューアルを機に、ゴルフウェアのセレクトショップをエントランス横の好立地に開設した。

「複合型練習場を全国に増やし、ゴルフ人口を増やしたい」という礒﨑社長

 仕入れる基準は県内のスポーツ量販店では扱っていないファッション性の高いブランド。扱っているのは「TFW49」「ボギーラウンジ」「ブッチャーズ」「チャリ&コー」「ペンギンバイマンシングウェア」など。ゴルフシューズも普段使いできるブランドを意識的に揃えている。練習場は男性の利用者が大半を占めるが、ウェアの購入比率は女性55%と高い。そのほか、家族や子供でも楽しめるカフェやドッグラン、グランピングなど様々なサービスが複合しているため、滞在時間も90~120分と長く、新規利用者だけでなくリピーターも多い。

家族や子供連れも楽しめるカフェスペース

ゴルフスクール好評

 ティーチングプロから丁寧に教えてもらえるゴルフスクール(会員制)をはじめ、ゴルフ練習場の全打席に導入した弾道計測器やクラブをカスタマイズできる工房などを備えている点は、初心者など新規客だけでなく、さらなるゴルフ上達を目指す常連客からも好評だ。

 今後の成長戦略では、全国にある他社が運営するゴルフ練習場をM&A(企業の合併・買収)でエンターテインメント性の高い複合施設として再生させる計画だ。ゴルフスクールの事業も拡大する見込み。さらにゴルフウェアのセレクトショップをゴルフが盛んな街の中心部に単独で出店する予定もある。



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