サックスバーホールディングス(HD)は21年10月以降、徐々に売り上げが復調し、1月以降も回復ペースが維持できれば攻めの事業運営に転じる。コロナ下でもバッグ、財布以外のカテゴリーの導入や既存店の増床などを進めており、売り上げが通常に戻れば収益性はコロナ禍前よりも向上すると見込んでいる。
(武田学)
コロナ下では全体の17~18%を占めていたスーツケースなどのトラベル関連品の売り上げが大幅に減るなど主力の事業会社、東京デリカは9月までの売り上げが19年比で6割程度となった。在庫の圧縮などコスト削減を徹底したほか、今期(22年3月期)は15店を出店したものの、契約満了店を中心に32店を退店した。空港店舗も多くは休業が続いている。