三陽商会 来春から大人男性向けの新ブランドを立ち上げ

2024/10/23 17:30 更新


大人の男性に向けたブリティッシュカジュアル「ベイカー・ストリート」

 三陽商会は、大人の男性に向けた新ブランド「ベイカー・ストリート」を25年春夏に立ち上げる。全国の百貨店と公式ECで来年2月から販売する。売り上げ目標は初年度25億円、3年後30億円。同社はライセンス事業を自社ブランドに転換する戦略を進めており、ライセンス契約が24年12月で終了する「ザ・スコッチハウス」(百貨店71店で販売)の代替として新ブランドに切り替える。

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 ベイカー・ストリートは英国へのこだわりと現代性と遊び心をコンセプトにしたブリティッシュカジュアルを提案する。ターゲットは50代を中心に30~40代の新規客の獲得を狙う。ロンドンに実在する通りの名が由来で、同社が過去(1975~2003年)に販売し、商標を取得している自社ブランド。

 商品は新たに開発したオリジナルタータンを全面的に打ち出すとともに、紋章やシグネットなどブランドアイコンを洋品や雑貨などに活用し認知拡大を目指す。カラフルなプリント柄や遊び心のあるディテールも各アイテムに盛り込む。同社の高品質な物作りとストレッチや軽量、撥水(はっすい)などの機能性を訴求する。ブランドの顔となる定番品として、M65などのアウターをはじめ、ブレザー、オックスフォードのシャツ、ポロシャツ、トレーナー、チノパンなどを充実する。

 高価格帯を維持しつつ、洋品やボトムはザ・スコッチハウスよりも3割ほど安いエントリー価格を設定し、新たな若い世代の取り込みを目指す。コートで税込み7万7000~9万3500円、ジャケット3万9600~7万1500円、シャツ1万4300~2万9700円、カットソー製品1万2100~2万4200円、パンツ1万8700~3万3000円。



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