再開発が進む札幌駅の商業施設 足元固めながら客層拡大へ

2024/04/10 13:00 更新有料会員限定


ファッション感度の高いショップを集積している(札幌ステラプレイス)

 北海道新幹線の札幌延伸を控える札幌駅。30年度の開業予定が延期される懸念も出ているが、駅の再開発は進んでおり、22年秋に駅高架下にあった「パセオ」が営業終了、23年8月末に大型店を集積していた「エスタ」が閉館した。札幌駅の商業面積が減少するなかで、営業中の商業施設は軒並み好調を維持。開業ラッシュが続く大通・すすきのエリアへの注目が高まっているなか、新しい札幌駅を見据えて足元を固めながら、客層を広げていく。

インバウンドが回復

 JR札幌駅直結の札幌ステラプレイスは、23年度(23年4月~24年3月)の売上高が408億3700万円で、これまで最高だった17年度の377億2900万円を更新。直近の3月は41億2000万円で、3月として初めて40億円を超え、過去最高を更新した。

 好調の要因は駅の人流増加とインバウンドの回復、そして開業20周年の昨年度に実施した大型改装が浸透してきたことにある。22年秋にイースト1階に新設したヤングレディスゾーン、23年春にセンター4階に開設したカルチャーゾーンが客層を拡大、館全体に波及している。

 今後は「MD集積やバラエティーといった施設の強みを生かし、わざわざ来店いただけるお客の期待を裏切らないおもてなしが大切」(中西弘行札幌駅総合開発執行役員営業本部店舗運営部長ステラプレイス店長)とする。

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