「第48回繊研賞」贈呈式 人ならではの技術、意思、熱意が価値に

2026/07/06 06:25 更新NEW!


繊研賞の贈呈式が7月2日に都内で開かれた

 第48回(25年度)繊研賞の贈呈式が7月2日に都内で開かれ、特別賞を含め7組に記念盾が贈られた。

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 選考委員を代表して日覺昭廣選考委員長(東レ取締役会長)は「AI(人工知能)が広がる中、人ならではの技、意思、熱意が改めて問われた。これらの価値に見合った価格が消費者に受け入れられるための努力が重要であり、得られた利益を次の投資に、業界の発展につなげていただければ」とあいさつした。受賞者のコメントは次の通り。

繊研賞

ヒューマンメイドの松沼礼代表取締役CEO兼COO

 「昨年11月に上場し、世界に向けたブランド創出に取り組んでいる。日本のクラフトマンシップを生かし、日本のデザイン、クリエイティブをビジネスの力で発信していきたい」

ユイマナカザトの中里唯馬氏

 「手仕事は経済効率性を追求すると、淘汰(とうた)されてしまう。一方で日本のラグジュアリーや価値をどう高めるか、改めて手仕事は大事な要素。サステイナビリティー、経済効率性とのバランスを課題に取り組みたい」

スズサンの村瀬裕会長

 「ドイツと有松を拠点に海外展開し、市場開拓をはじめ、ブランドの構築が評価された。日本の伝統と文化を支える産業として世界に発信し、進化を遂げるよう努力したい」

ナカノの窪田恭史社長

 「09年にリサイクル手袋を発売し、販売数は累計600万双を超えた。活用した衣類は278トン、紡いだ糸は地球78周分。誰もが使える手袋の製造を思い立ち、今日まで続いてこられた要因になった」

三越伊勢丹の飯塚裕之新宿婦人・子供服商品部商品部長

 「顧客業へと進化を遂げる思いを持ち、お客様の困りごとを解決しようと取り組んでいる。オーダー企画は顧客業を体現するプロジェクト。これからも共に創り上げていきたい」

オンワードパーソナルスタイルの関口猛社長

 「伊勢丹新宿店のバイヤー、当社のパタンナーなどが融合し、お客様の意見を聞き具現化してきたので、成果に結びつく自信がある。新しい形で結果を出していきたい」

コムデギャルソン

 「株式会社設立から今年で53年。数人でスタートし、現在は国内外含め1500人以上が働く会社となった。ひたすら服を作り、販売することだけを続けてきた。今があるのはスタッフ一人ひとりと、仕事に関わってくださる大勢の皆様の努力のたまもの」

特別賞

福田三千男アンドエスティHD名誉会長

 「50年ほど前に米国の見学ツアーに参加し、小売店が豊かさに貢献することは何か気付かされた。米国には自由競争があるから小売業も成長していくと。その後、日本はどうしたら豊かになれるか、豊かさとは何かを追い求め、自分たちのチャレンジにつながった。若い世代の皆様には次世代の豊かさを見据え、対話を続けていって欲しい」

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