オリジナルの2ブランドを運営するミノオ・ラボ(大阪府箕面市)は、22年10月に自社の縫製工場を立ち上げた。前年秋に東京の合同展に出展した際、西川隼人代表は「自社商品の独自性の弱さを痛感し、ブランドの差別化のためにも自ら物作りに踏み込む」ことを決意した。
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柔軟に対応できる
コロナ禍での国産回帰の流れから、ロットの小さなブランドを作ってくれる工場が激減したり、後回しにされて納期遅れしたりと、しわ寄せが来たことも背景にはある。「自社工場の方が、生産量や納期などに柔軟に対応でき、品質へのこだわりも追求できる」と考えた西川代表は、即、工場開設に動き出した。物件が決まる前に、求人募集やミシンなどの設備投資を進めた。ミシンの8割は新品で揃え、本縫いやインターロックのほか、玉縁用(500万円)やボタン付け用(250万円)など高額なミシンも導入し、生産性を高める。生産アイテムはジャケットやシャツ、パンツ、コートなど布帛が中心。現状、パンツ1型で月産400~500本。「少しずつ生産性は上がってきているがまだまだ。800本まで高めたい」としている。
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