今年2月、ニューヨークでコレクションデビューを果たした「SHOTAHIYAMA」(ショウタヒヤマ)。デザイナーの日山翔太さんは、縁もゆかりもない岐阜県を拠点とし、縫製技術を学んだのち尾州産地に足しげく通う。職人と共に糸・生地から開発して作った服は、海外メディアに取り上げられるなど、注目を浴びている。
(小坂麻里子)
有名、無名関係なく
ブランド立ち上げのきっかけは6年前のニューヨーク・ファッションウィーク。路上で「あなたの時間をください」と書いた段ボールを持って通行人にペンで服にドローイングしてもらっていた時に、海外メディアの『エル』や『ヴォーグ』に取り上げられた。肩書きや、反響が期待できるからではなく、海外で選ばれる基準は「かっこいいかどうか」だった。