【ソウル=関麻生衣】国際素材見本市ソウル・プレミアム・テキスタイル(SPT、主催は韓国繊維貿易協会=KTTA)が9月24、25日にソウルの複合施設COEXで開かれた。2回目。今回から国外の企業も参加し、日本からは現地法人を含む5社が出た。
日本と米国の企業を加えて計93社が出展した。初日は朝から雨だったこともあり、来場者はやや少ない印象だったが「新規客との接点を作れた」と前向きな声も聞かれた。欧州など国外からのバイヤーが多く、韓国は大手メーカーや個人ブランドの関係者が足を運んだ。開幕式後には、バン・ジュドクKTTA会長のほか、イ・サンホン産業通商資源部繊維炭素ナノ課課長や韓国の主要企業のトップらがともに会場を回った。日本企業はエイガールズとスパイバーのブースを訪れ、テキスタイルや技術に関心を示した。
バン会長は「韓国にはないような新素材を日本は作っており、今回出展した日本企業にも多くあった。産業の未来に向けて日本と力を合わせて何かできるのではないか」とコメント。前日に釜山で開かれた第12回日中韓繊維産業協力会議で「日本の出席者と韓日の協力を強めようという話もした」と強調した。SPTでは、日本と欧州との交流の活性化に期待し、来年は日本企業の出展社数を増やしたい考え。