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このコラムでは、助成金・補助金の疑問や基礎知識をわかりやすく解説していきます!助成金・補助金に興味がある方は、是非ご参考ください!
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働き方改革の重要な取組として、仕事と子育ての両立支援が挙げられます。特に男性の育休取得を促す取組が厚生労働省や各自治体で積極的に行われています。
男性の育休取得率は年々増加傾向にありますが、それでもなお全体の5%程度に留まっており、世界で最も男性育休率が高いノルウェーの90%と比べると、極めて低水準と言わざるをえません。
そこで厚生労働省では、仕事と子育ての両立支援がきちんとできている企業に対して、「くるみんマーク」という認定証を授与しています。
今回はこのくるみんマークについて解説します!
1.くるみんマークの認定を受けるには?
くるみんマークの認定を受けるには、次世代育成支援対策推進法(※1)に基づいた一般事業主行動計画を策定する必要があります。その計画に定めた目標を達成し一定の基準を満たした後で、申請を行うことによってくるみんマークの認定を受けることができます。
2.プラチナくるみんマークとは?
くるみん認定を既に受けた企業に対してプラチナくるみんマークの認定証を授与する場合があります。プラチナくるみんマークとは、ある程度両立支援の制度導入や利用が進み、子育て支援に関する取組が高い水準に達している企業を評価するものです。
プラチナくるみんマークの認定を受けた企業は「プラチナくるみんマーク」を広告や自社商品などに表示することができます。
3.くるみんマークによるメリットとは?
(1)イメージアップになる
くるみんマーク・プラチナくるみんマークは広告や自社商品などに表示できます(※2)。つまり、きちんと子育て支援をしている企業として対外的に周知することができます。
これによって社会的評価が高まり、自社商品の売上アップ、優秀な人材の採用・定着などさまざまな恩恵を受けることができます。
(2)入札案件における加点評価
総合評価落札方式や企画競争による入札案件において、くるみんマークの認定を受けていると、加点評価になる場合があります。
(3)従業員のパフォーマンスが向上する
両立支援体制を確立することによって、従業員が安心して働ける職場環境が形成されます。これによって従業員のパフォーマンスが向上して、生産性向上につながります。
4.まとめ
くるみんマークの認定は一定の要件を満たしさえすれば、企業規模や業種にかかわらず、どの企業でも申請することができます。
入札案件の加点評価やイメージアップのためだけでなく、従業員の両立支援のためにも積極的に認定を目指していきましょう!
※1次世代育成支援対策推進法とは?
日本の急激な少子化の解決に向けて、子どもたちの健全な育成を支援することを目的に制定されました。企業は一般事業主行動計画の策定・届出・公表・従業員への周知が義務となっています(100人以下は努力義務)。
※2くるみんマーク・プラチナくるみんマークを付すことができるもの
- 商品又は役務
- 商品、役務又は一般事業主の公告
- 商品又は役務の取引に用いる書類又は通信
- 一般事業主の営業所、事務所その他事業場
- インターネットを利用した方法により公衆の閲覧に供する情報
- 労働者の募集の用に供する広告又は文書
本日は以上になります。
今後もよくある質問や、わかりにくい助成金・補助金の専門用語について解説していきます。
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