昨年11月設立のレディスバッグ製造販売、サンフィオーレ(大阪府藤井寺市、新留祐樹代表)は、自社ブランドで百貨店などの期間限定店を広げている。当面ブランドイメージの向上に力を入れ、いずれは、百貨店に常設店を開き、海外への販売も計画している。
同社は百貨店の催事販売を手掛けている新留代表が、プロパー価格のブランドを育てるために設立した。自社ブランド「アンジェリーナフィオーレ」は、30代女性を中心ターゲットとするコンサバティブでカジュアルなバッグ。「持つことでわくわくする」ことに重点を置き、旬のトレンドを手頃な価格で提供することもポイントだ。
代表的アイテムはアシンメトリーなデザインが特徴のリュック(9000円)、中間色のバリエーションが多いトートバッグ(7500円)など。いずれも素材は合成皮革。カラフルなバッグインバッグ、ミニポーチ(いずれも1500円)など小物もある。
催事販売のネットワークなどを生かし、初年度から阪急うめだ本店、JR京都伊勢丹、ルクアイーレ、あべのハルカス近鉄本店などで期間限定店を開いてきた。
17年秋冬からはブランドイメージ、客単価を上げるためレザーシリーズを追加した。アシンメトリーなリュック(2万9000円)、ソフトレザーを使ったハンドバッグ(2万7000円)、財布兼用のミニショルダー(1万3000円)の3種がある。29日~12月5日に開く阪急うめだ本店での期間限定店でデビューさせる。
ブランドイメージ向上に向けては、限定ショップを継続しながら、『ヴェリィ』など雑誌やテレビドラマへの露出、インスタグラムでの発信に力を入れる。販路としては、駅立地の専門店などへの卸売り、ブランド公式サイトでの販売も強化する。
20年までに百貨店に常設店を持つブランドを目指し、その後香港、台湾などアジアへの販売につなげたい考えだ。