東京をベースとするデザイナーの25年春夏コレクションがほぼ終了した。何人かの東京のデザイナーたちの新作から、プロダクトクオリティーを巡る今の到達点と、個のアイデンティティーの表現の在り方を確認することができた。
(小笠原拓郎編集委員)
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出来映えに驚くも
楽天ファッション・ウィーク東京25年春夏とオフスケジュールのショーをいくつか見て感じたのは、自分をさらけ出す表現が希薄なことだ。プロダクトのクオリティーが高く、そこそこ美しいドレスを作れても、そこに自分らしさが見えてこないと既視感が伝わってしまう。クリエイションは結局、自分らしさの探求とその現代的表現の在りようにかかっている。それを再確認するとともに、特に2人のデザイナーのコレクションから、新たな可能性と今後の東京全体にも関わる課題を指摘したい。
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