タンジェリン(東京)は店舗のオフラインデータプラットフォーム「ストア360インサイト」を専門店の「グラニフ」に導入した。店舗前通行人数、来店客数、購入客数を可視化し、集客力や購入率などを分析することで、VMDや集客施策の改善を図る。
ストア360インサイトは来店状況や滞留状況の可視化、スマートフォンアプリと連携した施策などを実現できる。Wi-Fiやビーコンなどセンシング技術を利用し、店舗前の通行人数や来店客数を計測。レジ通過客数と併せて、入店率や購入率、時間ごとの滞在人数などを定量的に数値化・分析し、店舗の課題抽出と解決のスピードを速める。またビーコンとスマホアプリの連携で、アプリユーザーの来店客数も把握でき、ECと絡めた相互送客、デジタル施策なども可能にする。店舗のオフライン行動分析は、初期投資などが高額なことが多いが、ストア360インサイトは1店当たり1万円前後で導入が可能で、多店舗を横断したデータ分析ができるメリットもある。
グラニフでは店舗の標準機能として101店(22年3月時点)に導入。データを蓄積・分析し、入店率や購入率など施策の効果検証、店舗集客力の理解などにつなげていく。