帝人フロンティア、伊「セーブ・ザ・ダック」の限定店開く 常設店開設へ布石

2023/10/05 06:28 更新


レディス、メンズを主力に、キッズや日本初のドッグウェアも扱う

 帝人フロンティアは10月4日、日本で独占販売する伊アウターブランド「セーブ・ザ・ダック」の期間限定店を大丸東京店1階に開いた。レディス、メンズを中心に軽量から本格防寒物まで揃え、キッズや日本で初めてのドッグウェアも扱う。来年3月末までの長期出店で、常設店開設に弾みをつける。

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 ラグジュアリーブランドの売り場に隣接した1階の約90平方メートルで、同ブランドが今秋冬に出す期間限定店の旗艦店の位置づけ。レディス30品番、メンズ10品番で構成し、キッズや雑貨も置く。

 シレー加工の光沢ナイロン生地を使った「アイリス」シリーズはレディスの期待商品で、細身Aラインの中わたロングコートなど上品なテイストを打ち出す。日本で人気の「スメッグ」シリーズはテープでとめた前面のパラシュートボタンが目を引くミリタリー風デザイン。表地、中わたともリサイクルポリエステルを採用し、男女とも丈やディテールのバリエーションを揃える。

 防寒性や機能に優れた高機能ライン「プロテック」は、20年に「F/CE.」デザイナーの山根敏史と限定アイテムで協業したのをきっかけに、現在は協業ラインとして格上げし、グローバルに販売。今年からオリジナルの防水透湿素材を採用する。アウターはすべて、下げ札に温度計のイラストを付け、防寒性能を「最大マイナス12℃」といった気温でわかりやすく伝える。

 セーブ・ザ・ダックは12年にスタートし、アニマルフリーやエシカル(倫理的な)をコンセプトにする。アイテム拡大と同時に、世界主要都市で旗艦店出店によるブランド戦略も進める。日本でも近いうちに常設の旗艦店出店を検討している。

ラグジュアリーブランドに隣接した1階の好立地に出した


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