帝人フロンティアは、接触冷感と汗のべたつき防止を両立するニット「クールシェル・カラット」を開発した。
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26年春夏からアウトドア・スポーツ向けへの販売を始め、その後インナー含めたファッション衣料、ユニフォーム向けなど幅広く展開する方針。販売目標は25年度が10万メートル、28年度には100万メートルを目指す。
吸水機能を持つ四つ山偏平断面形状糸「ウェーブロン」で新たに撥水(はっすい)性を持つタイプを開発し、それを活用した。肌側に撥水糸を配置することで、汗処理機能を持つ「トリプルドライ・カラット」と、フルダルなま糸で接触冷感機能も持つウェーブロンの機能を融合した。特殊なダブルニット構造体で、撥水タイプと従来の吸水タイプのウェーブロンを最適に配置して接触冷感機能と、汗を素早く吸い上げて拡散させ、べたつきを防ぐ機能を併せ持つ。速乾性も高いという。
PFAS(有機フッ素化合物)フリーで撥水耐久性機能を付与しており、リサイクルポリエステル100%で作ることで環境に配慮する。
まずはスポーツ用途のカットソー製品から販売を始め、レディス向けのパンツやインナー向けなどに広げたい考え。