自店らしい別注を仕掛けたい――タイガース・ブラザース(神戸市)は、三宮高架下商店街にあるセレクトショップ「タイガースブラザース」で、11月1日の50周年をきっかけにした個性の光る別注商品を繰り出している。タイガースの虎を用いたトラ・ディショナルと名付け、9月からほぼ毎月ペースで、4アイテムを用意した。
トラ・ディショナルでは、伝統的なアメリカンファッションを軸に、ベーシックながらも独自性のある別注商品を狙った。特に印象的なのが第1弾の「バーバリアン」別注ラガーシャツ。店のイメージカラー4色を使い、店名にちなんだタイガーストライプを細かく表現した。ヘビーウェートコットンで作られた丈夫な生地で、洗うほどに体になじんでいき、独特の風合いになる経年変化も魅力になる。税込み1万7600円。
続いてフレンチビンテージを意識して硫化染めのモールスキンを採用した「アボンタージ」のスタンドカラーカバーオール(3万9600円)、11月1日には「ブラームス・ルーツストック」で、タイガースの〝T〟や50周年の〝50〟をプリントしたスウェットプルオーバートップを発売した。2万9700円。
第4弾では、「インディビジュアライズドシャツ」で、イエローのデッドストック地を使い、カフス部分にタイガースブラザース50周年を略した〝TB50〟をさりげなく刺繍したボタンダウンシャツを販売する。
今回のように別注商品を意欲的に繰り出したのは、25周年の時以来。「半世紀のくくりに」と注力し、発信も強化したことで、新規客の獲得にも手応えを見せている。