TIS(東京)は、小売業向けバーチャルショップ構築SaaS「XRペイ」の提供を始めた。店舗やショッピングモールを仮想空間で再現し、商品選択から決済までバーチャルショップ内で完結できる。
XRペイは、ECサイトに遷移しなくても商品を購入・決済できるバーチャルショップ構築サービス。ECサイトでは不足しがちな商品・店舗情報の提供で利用者の購入を促す。
第1弾として、360度カメラで店舗を3Dスキャンする「マーターポート」による空間制作と、商品管理、売り上げ・注文・受注管理などオンラインショップ運営に必要な各種機能の提供を始めた。マーターポートを利用した店舗撮影は、全国の撮影業者と協業し、店舗撮影からバーチャルショップ構築、問い合わせサポートまでを提供する。
企業は自社サイトで完結でき、来店客を離脱させずに購入機会損失を減らせる。ブランド・商品のコンセプト訴求がしやすくコアファン形成につながる一方、ロケーションにとらわれず新規客へのアプローチも可能だ。低コスト(初期費用20万円から、ランニング費用月3万円から)、短期間で導入できることも特徴だ。
来店客は、商品を店舗の内装・陳列と合わせてリアル感を持って確認でき、店舗内にいるような買い物体験ができる。
アパレルやスポーツ用品、家具・雑貨など小売りやショッピングモール、ラグジュアリーブランド、不動産、商店街などの企業に提供することを想定している。
TISは今後、リモートコミュニケーションサービス「XRコンパス」シリーズでのライブコマースやVR(仮想現実)技術を用いた仮想空間でのショッピングサービスの提供を予定している。