夏休み、シルバーウィークを利用してパリ旅行の方々に（もう夏休み実行済みの方、申し訳ありません）、じゃなくても日本にいながら旅行気分を味わってください！ とばかりにセンケンパリ臨時観光局（？）
から、裏技っぽい情報をお届けします。
■Lascaux à Paris
ラスコー・ア・パリ
ラスコーの黒い牛 (c)Denis Nidos
あのラスコー洞窟がパリにやって来た！
フランス南西部ドルドーニュ県にある先史時代の有名な壁画、旧石器時代のクロマニヨン人によって描かれたラスコー。
1940年、村の3人の子どもたちによって偶然発見後、一般公開されたこの洞窟だが、沢山の見学客の二酸化炭素による劣化で1963年に閉鎖。選ばれた研究者だけが見学できる。
1940年のラスコー洞窟 (c)CNP-MCC-DRAC
本物の洞窟は一般には非公開だが、レプリカの洞窟「ラスコー2」「ラスコー3」が制作され、世界を巡業。
この夏初めて「ラスコー３」がパリで3Dで公開！ 遠近法で描かれた世界的に有名な牛にも会える。芸術作品としてかなり感動モノ！
ちなみに来年、このラスコー３は日本へ出張します。
Paris Expo Porte de Versailles Pavillon 8/B （展示会Who’s Nextでおなじみのパリ見本市会場） Métro / Porte de Versailles8月30日まで■Chiens & Chats L’Expoイヌになったわたし、ネコになったわたしイヌとネコを知るエキシビション
Paris Expo Porte de Versailles Pavillon 8/B
（展示会Who’s Nextでおなじみのパリ見本市会場）
Métro / Porte de Versailles
8月30日まで
■Chiens & Chats L’Expo
イヌになったわたし、ネコになったわたし
イヌとネコを知るエキシビション
さあ、犬のようにジャンプしてみましょう！
これはイヌ好きネコ好きにはたまらない。言語抜き（解説は英仏語）で楽しめる！
ここで私たちの最高のお友だち、イヌとネコを科学的、社会学的、文化的、行動学的に学びましょう。
3Dのシェパードとボール投げして遊びましょう、イヌになって散歩してみましょう、ネコのようにジャンプしてみましょう、などなどいろんな体験が待っている！
３Dのシェパードがあなたからのボールを待っています！
La Cité des sciences et de l’industrie
30, avenue Corentin-Cariou 75019
Métro / Porte de la Villette
www.cite-science.fr
2016年1月3日まで
■Château de Chantilly
パリから汽車でほんのちょっとだけ遠出
そこにはあまりにも美しいプチシャトー・シャンティイが
美しきシャンティイ城
（シャンティイ城の歴史はあまりにも複雑なので省きます）。このシャトーは14世紀に建築が始まり完成したのは19世紀後半。美しいルネサンス様式は、ヴェルサイユ宮殿のお手本になったと聞いたこともあり。
これまたうっとりする庭園は、ヴェルサイユも手がけたアンドレ・ルノートルの大傑作。ルノートルが亡くなる時、シャンティイ城の庭園を思い出してくれ、と語ったそうだ。
シャンティイ城
このシャトーの図書館と美術館には、さらに驚かされる。図書館はフランス国立図書館に次ぐコレクションを所蔵し、世界から研究者たちが訪れる。
世界的に有名な図書館
コンデ美術館は、ルーヴル美術館に次ぐ古典絵画のコレクションを所有し、ラファエルをはじめとするイタリアルネサンス絵画の傑作が並ぶ。
必見のコンデ美術館
5月と10月には、Les Journées des Plantes / ラ・ジュルネ・デ・プラントという植物フェアが開催され、欧州の200を越える植木屋が、それぞれ得意の花や植物を展示し、それはそれは夢のような花園となる。
5月に開催された植物フェア
羊もいます
パリの北駅から SNCF Grandes lignes に乗り25分、Chantilly-Gouvieux 下車。森を歩きながら20分で、お城に到着（無料バスもあり）。
「日帰りなんかしたくない」、と思ってしまうシャンティイ。宿泊するなら贅沢にここにしましょう！
次回の Les Journées des Plantes は、10月16〜18日に開催。
それではみなさんボン・ヴォワヤージュ！
松井孝予
（今はなき）リクルート・フロムエー、雑誌Switchを経て渡仏。パリで学業に専念、2004年から繊研新聞社パリ通信員。ソムリエになった気分でフレンチ小料理に合うワインを選ぶのが日課。ジャックラッセルテリア（もちろん犬）の家族ライカ家と同居。
