東京ブランドの23年春夏は、色や柄のレイヤードを通して柔らかな女性像が描かれている。ストライプのシャツやボーダー柄など、日常使いのアイテムをベースとしながら、大人の遊び心を感じさせるコラージュ感覚のスタイリングが新鮮だ。
(須田渉美)
ニットウェアの「ババコ」(白石陽子)は、エクリュやピンクなど肌になじむベースカラーと鮮やかな色彩のソックスとのコントラストを生かし、クリーンなイメージで見せた。秋冬も好評だった写真プリントのTシャツは、90年代にはやったコンパクトなTシャツのニュアンスで大人可愛い雰囲気に。パステルカラーのソックスは、ストッキングのような薄手のニットでできている。ニット生地のテクスチャーも多彩にして、柔らかでヘルシーな魅力を引き出した。