トウキョウベースは下期(25年8月~26年1月)、インバウンドの増加とシーズンMDの見直しによって好調な国内で、出店立地を拡大する。収益回復の進む中国と香港事業は、販売効率の高いエリアに集中して出店を進める。
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上期は売上高102億9000万円(前年同期比13%増)、営業利益は7億9000万円(52%増)。国内の実店舗で海外客が増え、売上高に占めるインバウンド比率が5ポイント上昇し、30%となった。24年にスタートした若年層向けセレクト「コンズ」、土産店「グッドエディション」など新業態も訪日客の反響が良い。このため下期以降も路面店出店を継続する。
国内では東京と大阪、名古屋の3都市を中心に出店しているが、24年9月にルミネ北千住(東京都足立区)に出した「ユナイテッドトウキョウ」が好調なため、今後は準郊外にも出す。下期はユナイテッドトウキョウを町田モディ(東京都町田市)に、「パブリックトウキョウ」をルミネ横浜に出す。
25年春夏は、オリジナル主力の業態を中心に7、8月投入の盛夏物を増やし、売り上げを大きく伸ばした。夏の長期化を前提に、続く秋物も投入タイミングを遅らせ、冬の重衣料は在庫量を抑える。今後はセレクト業態も別注品などで季節感の見直しに取り組む。
不採算店舗の整理が一巡した中国では、6月に上海市静安区の富民路エリアに出した「ステュディオス」メンズ単独店とコンズが開店後2カ月で黒字化した。有力商業施設に比べ家賃も低く抑えられる同エリアには、8月にステュディオスのウィメンズ店も出した。香港は24年秋に出した九龍・尖沙咀の大型商業施設内の「ステュディオス・トウキョウ」が好調で、同施設にさらに複数店舗を出す。
上期の好調を受け、通期業績予想を上方修正した。26年1月期は売上高230億円、営業利益19億円を見込む。