生体情報計測ウエア、空港で実証実験

2015/08/18 06:47 更新


 東レとNTTコミュニケーションズは、日本航空(JAL)と共同で、生体情報を計測できるウエア「ヒトエ」を使って、空港作業者の安全管理システムの共同実証実験を17日から始めた。

 実証実験は沖縄県の那覇空港で、地上作業者がヒトエを着用して業務を行う。JALとNTTコミュニケーションズが開発したクラウドベースの安全管理システムとオンラインでつなぎ、疲労度、熱ストレス、姿勢などを測定する。

 空港の地上作業では厳しい作業環境なため、事故防止の観点から作業者の体調管理や安全確保が必須だったという。今後、JALは他エリアの空港でも検証を進め、同システムの本格導入を検討する。

 今回のシステムでは、ヒトエを通じて測定する生体情報に加え、ヒトエに装着するトランスミッターに内蔵するセンサーによって着用者が転倒していないかどうかも推定できる。

 東レは今後、GPSやビーコン(地上無線局の電波や電磁波を受信し、情報取得する装置)などの活用によって、労働環境以外に福祉介護施設、高齢者の見守りといった分野での展開を目指し、10月中旬に開く自社のユニフォーム展示会や、10月下旬にドイツで開かれる見本市「A+A」にも出展を予定する。



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