豊島は「第6回サステナブルファッションセミナー」を1月21日、東京本社で開いた。「お客さまとともに・資源の循環にJOINしよう!」がメインテーマ。セミナーの第一部では、同社が取り組む異業種連携によるアップサイクル「トヨタアップサイクルプロジェクト」について、トヨタ自動車とアーバンリサーチの担当者と、その効果などを話した。
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第二部では、サーキュラーイニシアティヴスアンドパートナーズ代表取締役の安居昭博氏を迎えて、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の最新事例を紹介した。
第一部では「トヨタアップサイクルプロジェクト・自社の物作りの過程で発生した廃棄物のアップサイクルへの取り組みについて」をテーマに、トヨタ自動車の新事業企画部事業開発室主幹中村慶至氏、アーバンリサーチの執行役員萩原直樹氏、豊島の八部二課課長神野伊知郎氏が登壇。ファシリテーターとしてユニステップスの共同代表理事の鎌田安里紗氏が参加してトークセッションが行われた=写真。中村氏は「世の中を変えるきっかけになりたい。自動車もアパレルも二酸化炭素排出では課題を抱える。だからこそ廃棄物という負のイメージをプラスに変えていきたい」と述べ、萩原氏は「大阪・関西万博でアーバンリサーチが店舗を出店する。そこで協働した商品を販売して盛り上げていきたい」と強調。神野氏は「3社で良い物作りをしていきたい」と語った。
第二部では「業種を超えたつながりがサーキュラーエコノミー推進の力。グローバル最新事例から」をテーマに、安居氏と中村氏、萩原氏、鎌田氏がトークセッションを行った。安居氏は「サーキュラーエコノミーは、国や地域の特性や魅力を生かした商品開発やサービスの提供につながる。国内の各地域に独自の可能性がある」と指摘した。