トヨシマビジネスシステム、「イメージドロアー」拡販へ 意匠や生産情報を一元管理

2024/01/24 06:28 更新


テキスタイルや製品などを社内で共有できる

 ITソリューション事業やデザインシミュレーションソフトウェアの開発・販売などを行うトヨシマビジネスシステム(名古屋市)は、画像・商品情報データベースシステム「イメージドロアー」の販売を強化する。

(森田雄也)

 約10年前に開発した。バージョンアップを繰り返し、現在は第4世代。商社、テキスタイルコンバーター、アパレルメーカーなど、全国で数十社が導入している。

 データは重要な資産でありながら、管理は属人的、紙中心のアナログな保管方法になっている企業が多い。DX(デジタルトランスフォーメーション)が業界全体として進む中、拡販のチャンスと見た。

 イメージドロアーは、会社の資産であるデザインや生産データなどを、全社的な共有・販促データとしてデータベース化する。そして、専用サーバーで一元管理する。

 保存できるデータは写真のほか、「フォトショップ」や同社のプリントデザイン、テキスタイル中心のシミュレーションソフトウェア「フォーディーボックスプランズ」などで作成した、製品やテキスタイルのデザイン図案、CGが対象となる。基本的には「どんな拡張子でも格納できる」点が強みだ。

 登録データに、「シリアルナンバー」「品番」「シーズン」「展示会年度」「原産国」「ブランド」「価格」などを設定することで、データを簡単に探し出せる。生産指図書や発注書などとも、ひもづけることができる。

 ウェブブラウザーを使えば、パソコンだけでなく、スマートフォン、タブレット端末でも操作できる。活用シーンとしては、社内でのデータ共有に加え、商談も想定する。また、展示会では製品や生地サンプルにQRコードを付与して、アプリで読み取ることで、データベースと連携させて、受注見込みの集計などを行える。

 導入は納期が半年から、初期導入費用がパッケージ販売で約500万円から。カスタマイズの場合は別途。

 今夏には、UI(ユーザーインターフェイス)を向上させるための大幅なアップデートを行う計画だ。

 販売は、フォーディーボックスプランズを導入している企業のほか、新規での営業も強める。BtoB(企業間取引)に加え、製品やテキスタイルなどを求める消費者への訴求も効果的とみて、BtoC(企業対消費者取引)での広がりにも期待する。

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