35周年のツモリチサト 好きなもの詰め込んで感謝を形に

2025/09/08 06:28 更新NEW!


ツモリチサト

 ツモリチサト(津森千里)はブランド設立35周年を記念して7年ぶりにショーを行った。会場は、東京・神宮前に構える2階建ての自社ショールーム。久々のショーを前に来場者らが朗らかな表情を浮かべるなか、手書きの花で彩ったらせん階段からモデルが降りてきた。身にまとうのは、得意の色柄をふんだんに盛り込んだファンタジックな新作。軽やかでフェミニンなデイリーウェアに、デザイナーが愛する花や海、空、街といった要素を詰め込み、会場全体をポジティブなムードで満たした。

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 雲の柄のサマーセーターやピエロカラーのブラウスに、花を手書きしたデニムのセットアップ。カットジャカードの透けるフレアスカートは、太陽や波がきらめきタツノオトシゴがぷかぷかと浮かんでいる。プリントの上に刺繍を加え、オーガンディを重ね、柄に立体感をプラスする。これまでのデザイナー人生に対する感謝の気持ちが込められた。

(青木規子)



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