「T.T」は10月28日、京都市中京区に、ウィメンズの直営店「T.T御所南」を開設した。21年末から運営するメンズの「T.T祇園」に次いで、デザイナーで現代美術家の創設者、故・高橋大雅の考え方を具現化した。築150年を経た京町屋を生かし、衣服を起点に、建築、庭、茶、アートなど総合芸術の豊かさを体感できる場を設えた。
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四つの庭と蔵のある大きな一軒家を改修し、離れには予約制の立礼茶室「然美 御所南」も開いた。敷地面積は約400平方メートル。「未来は過去にある」と考えていた高橋。欧米のビンテージの服をひもとき、日本の美意識に照らし合わせて再解釈した「応用考古学」を実践、全ての空間に反映する。
門を開けると、高橋の作品「無限塔」をステンレスで制作した彫刻が石庭にそびえたつ。室内にも、布のドレープを表現した高橋の作品を展示。そのモチーフを応用し、「ホソオ」の西陣織の畳縁、唐紙の「かみ添」の襖(ふすま)紙の柄に取り入れる。歴史の重厚さを持った木造家屋に現代性を重ねるように見せた。


アーティストの感性も交え、11月1日まで室内には和泉侃の匂いの作品が立ち上がる。茶室の先の部屋では、トモコ・ソヴァージュの音楽作品を披露し、縄でつるした氷塊から滴り落ちる水滴の音の重なりが心を潤す。

今秋冬から始まったウィメンズで目を引くのはカシミヤ製品だ。内モンゴルの工場作った7ゲージ のニットを縮絨(しゅくじゅう)したセーター、カーディガンなどがある。
