外出機会の増加や卒業・入学式などのオケージョン需要などで、春物が上向いた。ジャケット、パンツなどの動きが良く、気温上昇でブラウス・シャツをはじめ薄手のカーディガン、半袖アイテムが売れた。行動制限が無くなって、在宅勤務、リモートワークが減り、オフィスへの通勤や対面の商談が増えた影響で、ジャケットやブラウスとパンツのセットアップが良かった。ビジネスや旅行などに伴う春・初夏のニーズは、自宅で洗える、しわになりにくい、軽量・ストレッチ性など機能のある商品に集中している。(価格は税込み)
阪急うめだ本店
リネンの動き早く
売り上げは20%増、ECを含めると25%増だった。コロナ禍前の19年比で35%増加した。客数が伸びており、昨年4月に開設したDtoC(メーカー直販)ブランドの期間限定店を集積した「イットコンテンポラリー」の効果が大きい。今月は「アヤコ」「へヨン」など7ブランドが1週間で1000万円以上を売り上げた。常設では、「23区」「グレースコンチネンタル」、自主編集売り場の「ロビーフォーウィメン」などが好調だった。気温上昇の影響で例年よりリネンやリネンライクな商品の動き出しが早い。アイテムはジャケットやワンピースが良く、オン、オフどちらでも使えるきれいなデザインが主流となった。一方で、スポーティーブルゾンなどカジュアルアイテムの勢いは落ちている。ボトムは、パンツがワイドシルエットを中心に伸びが目立つ。「ヤヌーク」は軽量デニムのワイドパンツが引っ張り、売り上げは前年を大きく超える見通しだ。