気温低下や行楽需要の回復で、防寒アウターなど冬物実需が本格化した。セールは商材不足で伸び悩んだが、プロパー(正価品)が好調だった。セール期でありながらプロパー比率が高まっており、消化率が上昇した。コートはウール、非ウールともに満遍なく売れたほか、ジャケットやニットトップなど単品を中心に動いた。セールに勢いがないことで、春物の投入が早期化している。明るい色で軽い素材感を中心に、ブルゾンなどトップがコンパクトなスタイリングに注目する。(価格は税込み)
阪急うめだ本店「Dラボ」
個性的なザイン、雑貨
売り上げは前年同月比8%増で、プロパーが20%増、セールが前年並みだった。前年のセール期と違って在庫消化が進んでいたこともあり、正価販売を押し上げた。セール品よりも欲しい物を買う傾向が続いている。「フェティコ」や「ガニー」など新作投入が早かったブランドの動きが良く、個性的なデザインの服、雑貨が正価で売れている。韓国、台湾などインバウンド(訪日外国人)需要も戻ってきており、インポートブランドのダウンのほか、英「グッドスクイッシュ」のシュシュ、ジュエリーの「レベンス」、スウェーデンの「ソックス」などカラフルな服飾雑貨への反応が良い。今春は期間限定店を開設してきた「パーバーズ」のほか、「タロウホリウチ」を常設展開する。ヘアアクセサリーの「ポテテ」の期間限定店を実施するなど、新たなクリエイターブランドの投入を進める。