Vチューバー(バーチャルユーチューバー)の開発が活発だ。新型コロナウイルスの影響で外出や購買機会が減るなか、「人と同様の声と動きで共感してもらうとともに、行動につながるコンテンツ」となっているためだ。ヒューマンフォーラムやヴィレッジヴァンガード、ANAP、アルタ、タワーレコード、実業之日本社は、ライブ動画配信事業のショールーム(東京)と組んで、Vチューバーの活用を本格化する。
(疋田優)
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企業がVチューバーを立ち上げる目的は、「集客と新規客の獲得」「自社情報・カルチャーの発信」。さらにコロナ禍となり、「より情報への共感レベルを上げる」ことが重要になったのが背景だ。
すでにSNSマーケティングを多くの企業が行っているが、SNS内の情報は変化が速く、話題も移ろいやすい。「人の心に刺さるような情報・商品・価値サービスを届ける」ことをより真剣に考える時代となった。
1.5倍のアクセス
そんな中で、ヒューマンフォーラムはカジュアル専門店「スピンズ」の公式Vチューバー「紡ひなた」をショールームと組んで5月に立ち上げた。人気Vチューバーとの共演など様々な施策を打った後、7月に自社製品を着せて販促したところ、SNSが1.5倍のアクセス数となった。8月にも着用Tシャツの販促を行い、初日に200~300枚を販売。Vチューバー経由の購買かは明確には分からないものの、SNSアクセス数は1日目に約5000まで高まった。
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