「2分の1成人式」をご存じだろうか。記者は恥ずかしながら最近、小学4年生の娘の参観日で、これが広がっていることを知った。
その日は2分の1成人式に関連し、子供たちが「10年後の自分」に宛てた手紙の発表などをした。キラキラした希望や夢を聞けて、たくさん元気をもらえた。子育てを自問する良い機会にもなった。
「ファッションデザイナーを目指してがんばりたい」。これはその授業での娘の発言で、正直驚かされた。ある専門学校にお願いして卒業作品展に娘を連れて行ったのだが、その時に食い入るようにショーを見ていたのが頭に思い浮かんだ。そこでもう一つ新しい目標を見つけたようだ。
間もなく春が来て、新生活の時期になる。新社会人として、ファッション業界の扉を開く人もいる。ファッション業界は、新卒社員の採用が難しくなっている。だが、前述したようにファッションは人の心をつかむ強い力を秘めている。それを多くの人が正しく発信していれば、明るい未来は訪れると思う。
(畔)